個人情報の漏えい?

相続した実家の名義変更の登記を司法書士にお願いしたら、不動産業者からたくさんダイレクトメールが届くようになったんですが、、、。
 
当たり前のようであまり一般には知られていないのですが、登記というものは誰でも見ることができます。安全に不動産の取引をするためには、その不動産を誰が所有しているのか、担保がついていないか等を知りたいですよね。国がそういう情報を管理し、公開しているのが登記簿というものです。登記があることによって買主は安心して不動産を購入することができるのです。
 
ただし、いくら公開されているからといって不動産業者が登記簿を片っ端から調べているわけではありません。登記申請の受付日付や原因(売買、相続等)が記録された受付表のようなものが法務局に保管されており、誰でも手数料を払えば閲覧することができるのです。おそらくそこから相続登記が申請された不動産を抽出し、登記情報を取得し、所有者の氏名と住所を調べてダイレクトメールを送付しているのでしょう。名簿業者が調べて不動産業者がリストを購入していると思われます。
 
司法書士は専門職として守秘義務を負っているので、不動産業者に情報提供することはまずありえません。個人情報の漏えいは司法書士にとっては致命傷になりかねないですし、そういう事故に備えるための損害賠償保険すら存在するぐらいです。もちろん、依頼者から売却の相談を受けて、ご本人の同意の上で不動産業者をご紹介することはありますが。
 
そのような事情なので、皆さんが依頼された司法書士や税理士をむやみに疑わないであげていただきたいと思います。

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